和みの園にも「赤鬼、青鬼」がやってきました。
それはそれは優しい鬼退治が始まりました。
【鬼と聞いてあなたは何鬼を想像しますか?】
仏教では少なくとも5種類の鬼がいるとされているそうです。
- 赤鬼:もっと欲しい、もっともっとという欲まみれの鬼
- 青鬼:いつも怒って不機嫌。人の悪いところばかり目につく鬼
- 黒鬼:物の真理を見極められずお先真っ暗な鬼
- 黄鬼:他人のことなんてどうでもいい。自己中心的な鬼
- 緑鬼:何もしたくない、いかに楽ができるかという鬼
- そして赤鬼・青鬼・黒鬼をまとめて「三毒」と呼ぶそうです。生まれたときはまっさらで、今どんな悪人であっても生まれたときは心に鬼は居ない。
しかし育っていく過程で様々な分別をするようになると、次第に心にこれらの鬼が住み着いてしまうそうです。そしてこの鬼が心の中で暴れだしてしまいます。
「分別」という言葉ですが、仏教では良くないとされているらしく。これは良い、これは悪い、と分別をするということはその基準が必ずある。
しかしこの基準(価値観)こそ人それぞれ。
これが正しい。これは悪だ。と決めつけるのは鬼がいる証拠。だから分別するのをやめて、心の中に住み着いた鬼を退治するのが本来の節分だそうです。しかし住み着いてしまった鬼を排除するのは簡単なことではありません。
ではどうするのか?
執着する心を捨てる。
中でも1番やっかいなのが「私が!私が!」という自我。
自我があるから分別、比較、妬みなどの悪が生まれる。
しかし自我を消すことは不可能なので、自我を小さくしなさい。
心の鬼を小さくしなさい。
例えば、
- 「もっと!もっと!」という赤鬼に対しては「もう十分。こんなにあるじゃないか」と思うこと
- 人の悪いところよりもいいところを見つけることで人に優しくできるようになること
- 物の真理を見極めるための眼を養うこと
- 自分のことよりも他人様へ何かできることはないか考えること
- 楽することばかり考えず、他の人が嫌がることこそ率先してやってみること鬼とうまく共存できるよう考えを改めていきなさい。
今自分の中で大きくなっているのは何鬼なのかを自分で把握すること。年に1度くらい自分と向き合って鬼を退治しようというのが節分です。
※これは京都市の鈴虫寺の住職さんの説法だと、介護職員さんから教わりました。素晴らしいお話なので載せてみました。
「鬼は外~~~~~」
思いっきり豆をまかれて、鬼は退散。
赤鬼さんは今年は女の子でした。
優しい鬼退治になりました。
今年も1年、
無病息災を祈って
自分の鬼退治もしっかりと出来ました。